2017年12月1日金曜日

関係と目的と



組織のリーダーをしてみると
多様な人たちの間に生じる
摩擦、軋轢、衝突を目の当たりにします。

人はそれぞれ多様な経験と価値観を持ち
だからこそ、相性みたいなものがあります。

僕はもともと、人間関係に臆病な性格だったので
そういう摩擦、軋轢、衝突を避けようとしてました。

でも、リーダーとなれば
そういうわけにもいかず。
あれこれ振り回されながらも
当事者として向き合い続けてきました。

今、思うのは
多様な個性の間に生じる
人間関係のあれこれは
目的を共有している限り
恐るに足らないということです。

目的を互いに
がっちり共有していれば
その上での衝突ならば
いずれ創造的な結末を迎えます。

やっかいなのは
目的がバラバラだったり
希薄だったりの組織で起きる
人間関係のあれこれです。

そういうところに
リーダーとして関わると
本当に振り回されるだけで終わりがちです。

善意を基盤につながる組織には
そういうことが多いような気がします。
むしろ営利という明確な目的があった方が
建設的な衝突ができますから。

人間ですから
人間関係のあれこれを凝視してしまって
そこから考えてしまいがちですが

僕は、人間関係のあれこれには
フォーカスをぼかして、振り回されず
目的のもとに人と人を結びつけることに
全力を注ぎたいと思うようになりました。

目の前でおきているやっかいなことは
うっすらと見るにとどめて
その根底にある目的のあいまいさを
目的のクリアさに変えていくこと。

目的がクリアになり
さらに、目的を語る人に
十分な受け入れ態勢があれば
目的をめぐって建設的な人間関係のあれこれが
生じると思うのです。

目的をクリアにして
それを人に押し付けるならば
それは絶対主義みたいになりますが。

目的をクリアに語りつつ
あらゆる意見をゆったり受け入れるリーダーでありたい
と思っています。

そういう立場になることが
多い年頃のなので。





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